2016年3月25日金曜日

INBOUNDS to OUTBOUNDS

こんにちわCAPです。いよいよ今週末でアルツは今シーズンの営業を終了。なんですが、CAPは一足先に山を一旦降りております。東京で色々な行事がありまして久しぶりの都会におりますが...寒いっす。北風ピューピュー。ダウン姿でも全く違和感ありません。さて今回のネタは日本のスキー場マーケットを旋風しているインバウンズについてのお話。
Thanks mate! 先日出張で参りましたキロロのベースにあるカフェ。そこにはオージースタッフの姿が。幸いにもこちらのスタッフは年中日本に住んでいたので日本語が堪能でしたが、「その空間に1名の西洋人がいると20名の日本人がいるのと同様のインパクトがある」つまりそのカフェに1名でも西洋人がいらっしゃれば「あ!ここは美味しい場所なんだね!」という認識をするらしい。東洋の国でかつ単一民族国家である日本における西洋人の位置付けを考えると確かに頷ける話です。
ニセコヒラフのベース。とある日...。驚くなかれこの写真に写っている人。リフトに乗っている人。全員インバウンズ観光客です。右隅の人は除きますが(笑)ご存知の通り、日本の観光はインバウンズで支えられているのが現状です。そして同様にスキー場ビジネスもそれに漏れず躍起になってインバウンズ集客に攻勢を掛けています。しかし福島はご存知の通りの「原発ブランド」が定着しておりましてアジア圏の方は一切観光に来ない事実を突きつけられています。
ニセコ花園エリアのレストランのように90%の方が外国人というのも些か多すぎる感もありますが、ウインターマーケット内の日本人絶対数は着実に目減りしているが現実。となると成長が見込める外国人マーケットに広げたいという戦略は全く間違っておりませんが...福島は原発問題が足かせでそうは問屋は卸してくれません。そんな逆境の中、今年アルツに来られた方から「外国人の方が来てるんですね」というお言葉を沢山頂きました。実際どうだったのでしょうか?はい。アジア圏の方ではなくオーストラリアの方のみでしたが、着実に増加いたしました。色々な施策と色々なコネクションを活用してどうにかこうにか5年目にして集客キックオフ出来ました。
ではアルツが仕掛けるインバウンズ戦略は何でしょうか?それはやはり「アウトバウンズ」しかありません。ニセコや白馬とは絶対的な広さが限られています。もちろん滑った後のバーも飲み屋もありません(会津若松まで行けば沢山ありますが...)ですので純粋に滑走エリアでの勝負が必要です。写真は斑尾高原スキー場の「Powder Wave」となります。素晴らしい地形とツリー。でも滑っている方はオーストラリアの方のみでした(笑)幸いにもアルツには「迷う事がほとんど無く雪崩のリスクが非常に少ないツリー」が多く存在します。ならばそこを滑走エリアに...とはすぐには行きませんが、着実に進めるべき。それがアルツが唯一生き抜く道になります。インバウンズの方は直ぐにアウトオブバウンズに行きたがる。それを推奨出来る山を作ればそれ相当の魅力になる。許認可など色々と難しい挑戦が続きます。

CAP